入れ物だけじゃない「かんぽの宿」

昨日の「勝谷誠彦の××な日々。」から

>ちなみに、この事件はグリーンピアとはまた違う様相であるということは、覚えておいて欲しい。「かんぽの宿」を私たちの保険の掛け金で作る事自体は、そうはおかしくはないのだ。福利厚生を進めることで、被保険者の健康が増進され、払う保険金が少なくなるということは、経済学的にはかなり論拠のあることなのである。
グリーンピアはそういう理由が全くなくただのバラまきで、だから今回のかんぽの宿事件で私たちはあのことを再び思い出して、もっと厳しい追及を忘れないようにしなくてはいけない。
かんぽの宿はリピーターが多かった。というのも、郵便局は顧客名簿を持っていて、働きかけがしやすかったからだ。自民党があそこまで郵便局長会にすり寄ったのも、結局はこの名簿が欲しかったからだ。
>あまりどの大マスコミも書かないが、かんぽの宿を譲渡するということは、少なくともその宿を利用している顧客の名簿も渡すということだ。これについては私はずっと注目してきたが、少し前に『日刊ゲンダイ』が書いたと、今調べてみて知った。同じことを考える記者がやはりいたようだ。
 <日本郵政110万人顧客名簿も“叩き売り”>
 http://news.biglobe.ne.jp/politics/gen_090131_4798480260.html
 <日本郵政が譲渡するのは施設だけではありません。オリックスにとっては、同時に手に入る“顧客名簿”も宝の山なのです。何しろ、団塊世代を中心とした『かんぽの宿メンバーズ会員』は、全国で110万人。ほとんどが簡保に加入する“手堅い客”なので、名簿を活用すれば、さまざまなビジネスに結び付けることができる。>
オリックスはこれだけで充分に商売になっただろう。

ていうか、こういう名簿は売りに出しちゃいかんだろう。

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